pixivに、「あの世にいちばん近い場所」をアップしました。
クモちゃんとスタ子ちゃん。
pixivに上げたお話のあとがき……ひっさびさ!!
久々で勝手を思い出しながらのあとがきは、下のボタンから。
クモちゃんことブラックアラクニアと、スタ子ちゃんのお話でした。
そして舞台は何百万年前?の、地球。
「ウォー・フォー・サイバトロン:トリロジー」3部作の最終章「キングダム」では、オートボットとディセプティコンの両陣営が、すったもんだの挙句、地球に墜落します。
で、すったもんだの影響なのか、はたまた運命のいたずらなのか、墜落した地球には「何百年もの未来の時代の戦士たち」がいるんですよね。
司令官たちは時をかけてしまったわけです。
未来で待ってる。
ブラックアラクニアは、その未来の戦士のひとり。
ロボットからクモに変形する、悪い女らしいっす。
じつはビーストウォーズ未見なので、彼女のことは必死こいて調べました。
そんな悪いお姉さんと、スタ子ちゃんが、本編では組むんですよねえ。
組む、というか、スタがいいように動かされていたんだと思うんですけど、
私にはスタ子というフィルタが掛かったままなので、
「スタ子が女の子と話してる……」
という、これまでに無いシチュエーションにわっくわくでした(※)。
(※今年の6月頃。最終話を見てワックワクどころかバッシャバシャに泣くことになるとは露知らず、2~3話だけでわっくわくしていた。)
で、とにかく、俺得バースでは女の子ふたりだったわけです。
ただし方向性は違うだろうなあと思っていて、
未来人だからこそ、「このあとどうなるか」を知っているブラックアラクニアのほうが、
よりクールで、余裕があって、そしていじけているのではないか、
と思い至りました。
あんたはお気楽でいいわねえ、
という、そういう感じです。
スタ子、という軸から既に幻ではありますが、
それと分かっていてさらに幻の話をすると、
スタ子は、サンクラやビットストリーム、ナセル、レッドウイング、
それからスカイワープ、
といった兄弟たち(お兄ちゃんたち)に囲まれて生きてきました。
それも、わがまま放題を許されて、です。
許されて? 受け入れられて?
どちらにせよ、兄ちゃんたちはスタ子に甘かったわけです。
このへんは「No Way」や、同人誌「him」に詰め込みました。
そのおかげか、スタ子ちゃん、ちょっと詰めが甘かったり、
恐らくは自覚のないまま、
「こいつ、甘やかされて育ってきたな…」と思われるような
言動があったり、すると思うのです。
パンがないならケーキを食べればいいじゃない、と、
嫌味でもなんでもなく、たぶん本気で言ってしまう。
のが、ブラックアラクニアにはどう聞こえるか、という話です。
歴史の教科書を見て、
「なんでこんなことで喧嘩したの? 仲良くすればいいのに」
と思う、あの感じ。
ただ、
スタ子やお兄ちゃんたちにとっては、今、目の前にあることが、
緊急性が高くて、大切なこと。それはそうです。今を生きているので。
今、あいつらをやっつける。
今、むかついたからぶん殴る。
それを必死にやっているのだけど、
ブラックアラクニアからすれば、滑稽なのかもしれない。
彼女は賢いので、それを口にすることはありませんけども。
彼女たちのいる地球には、今、
トランスフォーマーの命の源である「オールスパーク」があります。
すったもんだの末に吹っ飛ばされてきたやつ。
劇中では、オールスパークが、彼らの故郷・サイバトロン星と
共生関係にあると明かされて、
なんというか、「桜の木の下には死体が埋まっているから、あんなに見事に赤く咲くのだ」みたいな描写があるのですけど、
そうだとしたら、今、彼女たちのいる地球が、
あの世にいちばん近い場所ではないかしら。
本当に、ただの赤い非常灯でしょうか。
なーんてね。
WFCシリーズのスタ子には思うことがありすぎて、
もう、どっから手を付けたらいいのか、まだ迷っているのですが、
キングダム最終話も書いてしまいたいし、
スタ子たちの宿敵の最期もはっきりさせておきたいし、
それよりずっとずっと前、まだ優しかった時代のお話も書きたい。
本……つくりたいね……(またか
またひとりで本編を見返しながら、
ぽつぽつ考えています。
寒いね~~~~!!!