どうにも、腑抜けてしまう。
これ↓を書き終わってから1ヶ月。
10月頭が印刷所さんの〆切だったので、その前日くらいまでずっと、これ↓を書いていた。
え? いや、うそだな。ちがうな。〆切前日は本文のレイアウトと誤字修正作業をしていたのでした。
本文は……本文は……いつ書き終わったんだっけな……(遠い目
本当に1年掛かって書いていた。
思い出せる初期の記憶は、去年9月、あるお葬式に参加しながらも、このお話のことを考えていたなあ、ということ。
お経を聞きながら、べしょべしょに泣きながらも、お話のことを考えていた。
薄情だろうか。ゆるしてくれ。
そんでもって、
あの雪のとてつもなく積もった日も、
ええっ、そんなふうに言わなくても…!?と思った日も、
野菜ジュースって美味しいね…と気づいた日も、
たぶんずっと、このお話を書いていた。
すごいな。(自分で)
スカワとスタ子のお話。
原作の「シージ」についての言及になりますが、
本当にねえ、可哀想なんですよ………
「可哀想」と何度も言うと、うーん、なんというか、
おまえ何様だ、みたいになってしまいますが、
スカワはスタ子のこと、あんなに大切に思っていたのに、
何も伝えないまま、殺されてしまうのです。
もっとしてあげたいこと、あっただろうに。
お気づきでしょうか。「あんなに大切に思っていたのに」から、
ぜんぶ妄想です。
ともかくそういう↑ことを1年ずっと考えてきて、
このあいだようやく形にすることができたから、
腑抜けてしまってしょうがないよという話。
書きたいものはあるので、そのうち、いつの間にか、
また書き始めていることでしょう。慶のことだから。
本はまた作りたいんだよなあ。今度は白い表紙で、薄っすら光る箔で。