「蒼紫さま! 見て見て、これ。白ベこの冴さん、いるでしょ。冴さんが作ってくれたの」
「・・・・!???? 白のワンピースか」
「うん。西洋のね、なーす服っていうんだって」
「ナース服? 看護服といえばフローレンス・ナイチンゲールの活躍で広まった医療用装束だな。そのスタイルは上下白が定番だ。長袖の上着、くるぶし丈のスカート、そして袖無しのエプロン……本来は機能性が何よりも重視されているため、ざっと見ると余計な装飾はどこにもされていないな。せいぜいエプロンとスカートのプリーツ程度だ。スカートも”ひらひら”できるほどの短さではない。操、その頭に乗せたものは」
「え……あ、これ? 冴さんいわく、なーすきゃっぷ、とかいう……」
「それはやや不自然だな。現在のナースキャップは、どちらかといえば修道女のヴェールに近いはずだ。1950年頃によく知った台形に似た形になる。1900年代後半には、糊付けされている部分で菌を運んでしまうとか、患者の移乗の際にぶつかるだとか、様々な理由で順次廃止されていくが……。そのあたりはどうなのだろうか。待て、『頭の飾り』としか表記されていないな。そうなると当時のスタイルであるヴェールであることも否定できん……いや、『ナースキャップ』と言われると、やはりおなじみのアレを思い浮かべる者が多いだろう」
「……蒼紫さま。全否定なの? どうしてメタっぽいこと言うの?」
「否定はしない。むしろ良い。フリルというのがまた……」
(参考:ナースウェアの変遷 | 白衣の歴史 | KAZEN
憧れのナースキャップどうしてなくなったの?【ナースの服装今と昔】 | ナースときどき女子
ナース服の変遷から見る未来|看護roo![カンゴルー])
細かいことは気にしない!
そんな気持ちでるろ北11話の個人的レビューですっ。
いつも通りネタバレ含むので、まずはSQ2月号から!
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