monaho

monahoって、エスペラントで、僧侶の意味なんですって。

星と野良犬と慶

 ひっさびさに……

 BLEACHを読み返してみたのですが……

 

 

 恋ルキというCPに思いを馳せています……

 

 

 

 いつぞ紹介した朽木隊長(兄様仏様白哉様 - monaho)と近しいし……

 なんなら記事内でも触れている二人なのです……

 

 ちょっとだけ語ります……

 ちょっとだけね……

 

 

 今回の記事のお供にはこちらを……

  
  ブリコン 千の夜をこえて/朽木白哉・阿散井恋次

 

 この歌をこの二人に歌わせてくれて……ありがとう……公式……

 

 

 BLEACHとは、言わずと知れたスタイリッシュ死神アクションファンタジー漫画です。

 尸魂界(ソウル・ソサエティ:あの世)と現世の平和を守る、護廷十三隊

 そこに所属しているのが死神たち。治療専門の部隊もあれば、喧嘩上等な荒くれ集団もあったりと、個性はそれぞれです。この群像劇がね、いいんだよね。

 

 で、

 語りたいのは、その中でも、この人たち。

 

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 阿散井恋次(あばらい れんじ)と、

 

 

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 朽木ルキアです。

 

 

 、星と野良犬、144センチと188センチ。おや? この身長差は……どこかで……

 

 

 この記事を書いてた頃は、このふたり、ちょっとね、見られなかったんです。

 恥ずかしくって。

 なにせ私がBLEACHにハマりたての頃、最初に追っかけてたのがこの二人だったもので……なんだか……恥ずかしくて………(?

 あくまで私の謎照れなので、恋ルキに罪はありません。オススメの二人です。(??

 

 色々考えちゃうとッキャーーーーー!!!!となるので、前提をさらっと。

 恋次ルキアは幼馴染み。尸魂界・流魂街(るこんがい:一般市民の住むところ)戌吊(イヌヅリ)という地区で出会った二人は、他の子供たちと一緒に、身を寄せ合って暮らしていました。 

 というのも、戌吊はものすごーーーく治安の悪い地域なのです。

 尸魂界には、東西南北に1から80まで地区が割り振られています。計320地区。

 で、数字が大きくなればなるほど、中心部から離れ、治安が悪くなっていくのです。

 戌吊は南の78番目。恋次いわく、「ゴミ溜めみたいな街」だとか。

 大人たちは盗人か人殺し、とまで言われています。水を手に入れるにも一苦労。

 そんな街で子供たちが暮らしていくには、みんなで一緒に頑張るしかなかったわけです。

 

 

 しかし、戌吊の治安は変わらず。

 二人が出会ってから10年、他の子たちはみんな亡くなってしまいました。恋次ルキアはふたりぼっちになってしまったのです。

 彼らは決断します。死神になろう。死神になれば、流魂街の中央にある、瀞霊廷(せいれいてい)に住める。瀞霊廷は住みよいところだというから――。

 

 

 死神になるには、霊力といって、ある程度の力が必要なのですが、二人は幸い霊力を持ち合わせていました。なので、死神になるための学校に入学します。

 アニメでは、この学校時代のエピソードが補充されていて、ヴッッてなりました。詳しくはアニメ32話をご覧ください……

 ここ……ここからがね……恋ルキ派の皆さんの……避けては通れない道なんですけど……

 

 二人は順調に成績を上げていきます。

 で、ある日、恋次ルキアを探して学校を走っていました。試験に受かったんですって。そのことを報告するため、ガラッと戸を開けて、ルキアに呼びかけたとき、

 そこにいたのは、ルキアと、そして、この方でした。

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 兄様こと、朽木白哉

 

 尸魂界で朽木家といえば、貴族中の貴族。白哉さまはその現当主です。

 かつ、彼は護廷十三隊・六番隊の隊長にも選ばれる強者。

 

 その朽木隊長が、なんと、ルキアを養子に迎え入れると伝えに来ていたのです。

 養子に迎えるだけではありません。学校もすぐに卒業させてやる、護廷十三隊への入隊も手配するとのこと。

 よ……養子!? どうして貴族がいきなり? どうして自分を?

 このへんは朽木隊長にも、かなり切ない事情があってのことなのですが(詳しくは兄様仏様白哉様 - monahoBLEACH 20 (ジャンプコミックス)参照)

 ルキアはその事情を知りません。突然の話に驚いていた様子。ぜんぜん嬉しそうじゃないです。

 伏し目で「私は……」と戸惑いの色、ちょっと悲しそうなまでの表情を浮かべるルキアに、恋次がなんと言ったかというと、 

 「やったじゃねえか!」

 でした。

 

 朽木家なんてスゲー家の養子なんて、めったにあるもんじゃない。

 でかい家に住めるんだろうな。貴族ってどんなメシ食うんだろうな。

 しかも今すぐ卒業できるなんて、羨ましすぎる。

 

 ルキアの肩をバシバシ叩いて、よかったなァ! と笑う恋次

 俯くルキア

 「そうか」と呟いたかと思うと、ルキア恋次の顔を見ないまま、彼の手をゆっくりどけて、「ありがとう」と、その場を立ち去ったのでした。

 

 

 ………( ´:ω:` ) 

 

 

 ここからが恋ルキです。こっからが長いのです。

 ルキアは朽木家の養子になりました。死神にもなれました。

 一方の恋次もまた、学校を卒業し、死神になりました。

 二人とも瀞霊廷に住み、死神になれたわけです、が、恋次ルキアとは会えないのです。

 なぜなら、ルキアは朽木家のお嬢さまだから。

 

 そもそも見かけない、会えない、話しかけられない。

 そんな生活が40年続きます。40年!?

 (尸魂界は時間の流れが現世と違うので、見た目も中身もそんなに変わってませんが)

 

 

 結局「BLEACH」本編で、主人公・黒崎一護の覚悟に触れたり、最大の壁であった朽木隊長と直接対決をしたりして、恋次ルキアと元の距離感に戻ることができたのですが、

 このね、出会った時から数えて50年間の片想い。

 本編進行中もさらに続く片想い。

 わからん。もしかしたら両片想いだったのかもしれない。

 それでも作中では、恋次の片想い。

 このへんが、恋ルキだよなァ……と、しみじみ思うのです。

 

 

 恋次はかーーーーなり一途なのです。

 

 ルキアが朽木家に引き取られてしまう

 →なんとかルキアと対等に付き合いたい

 →朽木白哉を超えなければ

 →朽木隊長のいる六番隊に入らなければ

 →死神になり、五番隊に所属

 →十一番隊

 →念願叶って六番隊に異動

 →副隊長へ……

 

 ほらね。

 でもって、朽木隊長を超えるために、卍解(ばんかい)まで身に付けちゃって(隊長クラスでないと習得できないとされている、最終奥義みたいなもの)

 十一から六へ行ったのは、ずーーっと六番隊への異動願いを出し続けていたのが叶ったから……だと思っていたのですが、長年の思い込みに過ぎないことが分かりました。出してなかった。異動願い。

 

 あと、一途ポイントで言うと、

 ・戦いの際は高確率で一緒にいる

 ・ルキアを(図らずも)ある事件のキーパーソンにしてしまった人を問い詰めに行く

 ・ルキアが倒されたらしいと聞くと、深手を負っていても激昂

 ・記憶喪失になってもルキア関連のことはなんとか思い出そうとする(映画)

 ・「ルキアが大変なことになる映画ですよ!?」と赤くなる(番外編)

 ・二日酔いでも挨拶回りに付いていく(アニメオリジナル正月回)

 ・ヘコむルキアをなんとか励まそうとする(アニメオリジナル正月回)

 などなど。なぜかアニメオリジナルの正月回が、恋ルキに優しい。

 努力の甲斐あってか、終盤は朽木隊長にいびられる(?)シーンもあるなど、思ってたのと違う形で認められている様子。よかったね。

 

 

 なんていうのかなあ、

 見た目は派手で、ガラも悪いし、アニメでは三枚目ポジションに立たされてしまっているけれど、

 彼のね、一途なところと、それから、我慢のところが、

 こう、恋ルキというCPにおいて重要な部分なのだと思います。

 

 

 だって50年だよ。

 ごじゅう……すごいよ。すごい。

 

 アニメではもっとマトモな、あほじゃない恋次も見たかったなあ、

 と、原作もアニメも終わった今でも思ってしまいます。

 そんだけ耐えて、鍛えて、想ってきた男ですから、ねえ。

 眉毛はすごいけども。

 

 

 で、なんの話だっけ。

 あ、11巻の話です。

 

 結局ね?

 マンガ本編の最終話で、二人は結ばれて、しかも娘までいることが明らかになって、

 2016年の慶の度肝を抜いたんですけれども、

 結婚式前後あたりの話まで発売されているんですけれども(公 式 の 小 説 で)、

 だから公式でハッピーエンドということで結構なんですけれども、

 このへんがまだなぜか照れてしまう部分なんですけれども、

 

 

 この、最後にはちゃんと結ばれたよ、という結末。

 

 ……に至る、ずっと前の、恋次のモノローグ。

 

 

 原作11巻の話です。

 前述の、恋次ルキアの過去の話が、11巻で明らかになります。

 朽木家への養子縁組を告げられたルキア

 沈んだ表情のルキアに、場違いなほど明るく笑いかける恋次

 ありがとう、と、顔も見ずに放されてしまった手。

 

 恋次はね、

 「ルキアに やっと家族ができたんだ」

 「ジャマしちゃいけない」

 と、自分に言い聞かせます。

 

 たった一人で尸魂界へ来て、身を寄せ合って暮らしていて、仲間のことを「家族」だと思っていた恋次が、

 ここへきて「ルキアにやっと家族ができた」という理由で、

 彼女の幸せを願う一心で、なんとか笑って、ルキアを送り出してしまうのか。

 家族ができたから、邪魔しちゃいけない、と。

 このあと40年も疎遠になってしまうのに。

 

 

 11巻を読み返していて、ふと、そんな気持ちになりました。

 そうかあ。

 幸せを願うって、難しいなあ。

 

 

 胸アツなのは、

 一度は「やっと家族ができたんだから」と離れてしまった相手と、

 40年掛けてようやく元の関係に戻ることができて、

 最後には彼らが本当の家族になったということですよね。

 うん……。よかったね。よかったよ。

 気持ちが報われたことも、君たちに家族ができたことも。

 

 

 公式であまりにアッサリくっついてしまったので、未だに「エッ!?!??」と二度見してしまうのですが、

 ちょっと思い返すと、運命感じるなあ、と思うのでした。

 照れちゃうんですけど。

 

 

 

 

 ちなみに、こちらが恋次ルキアの結婚式あたりを書いた小説。

 

BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU (JUMP j BOOKS)

 

 以下はAmazonの「あらすじ」(https://www.amazon.co.jp/BLEACH-knot-ALWAYS-LOVE-BOOKS/dp/4087034127より。

霊王護神大戦。その名を冠した見えざる帝国との戦いにより、尸魂界は多くの命を失い、
護廷十三隊も深い傷を負った。復興は遠い道程に見えた。
しかし、荒廃した世界にも、微かだが新たな絆が芽生えようとしている……。
朽木ルキア阿散井恋次の結婚が皆に告げられたのだ。最終回に至る物語がここに明かされる! 

  

 な……なんやこれ………

 あらすじに照れてしまって未読です。なん……こんなの公式で……やってくれて………いいの……!?(((( ;゚д゚)))