monaho

monahoって、エスペラントで、僧侶の意味なんですって。

「いつかの話ー祝宴」【5/8追記アリ】

 pixivに、「いつかの話ー祝宴」をアップしました。

 リクエスト企画のお話ではありません…ごめんなさい><

 

 祝言第3弾。

 儀式が終わったあと、の、宴会編です。

 おてて表紙脱却。

 以下あとがきになります~。

 

 「結い紐」から一転、今度はゆるく宴会です。

 緋村さんち、雌蝶をやってくれた茜ちゃんち、御庭番から紅、京都の旦那衆などなど、前回の「結い紐」では名前が出てくるだけだった列席者にスポットが当たります。

 こないだのあとがきにも書いたとおり、「名前だけ出て鼻で笑われっぱなしってのもなあ…」という思いがありましたので、書いちゃいました。三つめ。

 

 今回はメインがどどんとあるわけではなく、とにかく色んな角度から見た蒼操の祝言を書いています。

 なのでそれぞれ目の付け所が違ったりして。

 これまでは御頭視点でしかなかったので、御頭の「操すき操すき操すきすきすきかわいいかわいいかわいいかわいい」という念ですべてが動いていました。が、「祝宴」は視点がころころ変わりますから。

 祝言に臨む気持ちがそれぞれで違っているのがポイントです。

 そのおかげでようやくこれまでの「??」な箇所を解消できました(できました?)

 

 まずはちゃん!

 雌蝶役で出した彼女は、改めて書いてみたらすごく子どもらしくて可愛かったです。自分で言うのもあれですけど。

 こういうときって子どものほうが周りをよく見ていたりしますよね。お母さんが「お嫁さん綺麗だったわねー」って声を掛けたら、「あの人より、隣のテーブルのお姉さんのつけてたお花のほうが可愛かった」とか言ってきたり…しませんか。

 大人とは見てるところが違うなあと。よく見てるなあ~!って思うことありますよね。ね?

 きっと茜ちゃんは若葉(オリジナル蒼操のひとり娘)とも恐る恐る遊んでくれるんだろうな。優しい子だ。

 

 それから

 ミスター不憫がここにきてちゃんと登場です。彼の内面をババンと書いたことはありませんでした。「賢く愛せよ」のラストのラストで辛うじて?という感じでしたが、ちゃんと紅視点で書いたのは今回が初めて。

 このために改めて彼のことを考えた…というよりは、「むいしきりんき」の頃から、大体こんな感じ?と想像していたものを、ようやっとここで出せた、に近いです。彼は不憫ですが強かなのです。蒼操には害のない策士なのです。

 紅は初登場時から「私はこういう奴がすき」と宣言していますが、今回も書いていて楽しかったです。自分でキャラを作っておいて、こいつすごいいい奴だなあと感心しました。

 紅の蒼操(と接する)歴は長くないんですよね。だってたったの一週間だし。

 それに比べて先代御頭や般若たちは…と、自分より蒼操歴の長い人たちを知っているぶん、彼が「出席していいんかな」と悩むのは当然かなあと。そこで悩むのが紅かなあと。

 悩みながらも、お断りするほうが失礼か…と顔を出してみたら、あら皆さんお揃いで、というオチ。多分彼は警官とか接客業向きなんだと思いました。人の幸せが自分の幸せにできちゃう性格?なのかもしれません。彼の全貌はまだ掴めないのですが。

 「賢く愛せよ」のとき、紅も幸せになってほしいと思った、というありがたすぎるコメントをいただきました。彼の幸せは蒼操にあるのかもしれません。

 でも幸せになってほしいな。紅いい人だし。(他人事)

 

 そんな紅と初対面の剣心

 これは「紅と剣心の絡みが見てみたい」というナイスなご提案をいただいたのでやってみました。最高に楽しかったです。ほっとくといつまでもにこにこしてそうで。

 書き始めてから「あ、赤コンビやん」と気づく。

 すごく個人的なことですが、初対面同士を自己紹介させるのが好きです。読み手や書き手は既に両方とも知っているのに、お互いだけがお互いを知らないの、すごく好きです。すぐ目の前でテラスハウス見てるみたいで。私はテラスハウス見たことないのですが。

 それからポイントは、この頃から運動神経の片鱗を見せる剣路。すごい。

 

 最後は御頭でした。

 猿猴捉月(えんこうそくげつ)…というのは、卍を解して戦う高校生死神のマンガで初めて知った言葉でした。六番隊隊長で貴族でちくわなあの方が仰っていたセリフです。

 猿猴捉月。一匹の猿が、水面に映った月を手に入れたくて、けれど手を滑らせて池に落ち溺れてしまう、という故事だそうです。へえ〜。

 御頭も似たようなもんかな。と、ふっと結びついたので、出しちゃいました。

 私の勝手な妄想ですが、御頭はそういう人な気がしたのです。「これは蒼紫さまのぶんね」と切り分けられたケーキとかを、「いやでも…俺が我慢すれば操が二人ぶん食べられるのでは……操でなくとも俺よりこのケーキを食べたい人がいるのでは……いやそもそもこんな時間にケーキなど……虫歯になるやもしれん……血圧が……」とか考えて、ひとり難しい顔で睨みつけてる感じ? で、操が「もー! そんな難しく考えないでよ。これは蒼紫さまのぶん! 他の人のはちゃんとあるから! あとこれ低カロリーだから大丈夫だってば!」とヨシヨシしてくれる。違うか。

 素直に自分に与えられたもの・自分に優しくあるものを受け入れられない、のが、御頭の欠点で、魅力なのかもしれないなあ。

 あくまで個人の見解ですが。

 

 なにはともあれ、みんな幸せになーあれ。

 

 スクエアにより初春・初夏の定義が分からなくなってきた慶がお送りしました。

 

 さて次回は、今度こそ、今度こそリクエスト企画のお話になる…かと思います…!

 マキシさま、長い間お待たせしてしまって本当に申し訳ありません…><

 もう少々お時間ください…! がんばります。

 

【追記】

 すっかり忘れてた…!

 「祝宴」を書きながら表示させてた、操の色打掛、イメージはこれです…!

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       THE KIMONO SHOP-満開桜暈し(https://goo.gl/aSQimy)

 

 URLはこのお着物のページに飛びます。

 ぜひリンク先で画像を見ていただきたいです。

 横顔とかものすごく綺麗です。