みなさんGWいかがお過ごしですか!
私は来月のSQにも案の定るろ剣が載らないことを知って自棄になっています。
さて、
何度も言っている気がしますが、私がるろうに剣心にハマったのは、実写映画がきっかけです。
金曜のロードショーでるろうにの剣心の映画なんかやるから!!!すき!!!!
るろうに剣心をマトモに知ったのも実写が始まりだったので、当然、御頭とみさちゃんに初めて触れたのも実写です。
原作マンガを一切知らずに、伊勢谷蒼紫と土屋操に会ったわけです。
(そこから伊勢谷友介にものめり込んでいくのはまた別の話)
だからなのか、今でも実写を観ると、蒼操についてあれこれ考えてしまいます。
下手すると原作読んでるときより考えちゃうかも?
このあいだも同じようなこと(「蒼紫を哲学する」)をやっていましたが、
今回のメインは操で。
操を哲学するだけです。
※あくまで個人の解釈です
例によって映画観ながら色々と書き殴っていました。
ポイントは3つ
①御頭は葵屋に着いた時点で翁が亡くなったことを知っている
②御頭は何を思って涙目になったのか?
③操が明るい・子どもっぽい理由
操メインって書いたのに2/3が御頭やん。
①御頭は知っていた
これは、えっ今更? というレベルの気づきですよね。うわあ。
普通に観ていたら、観てる側は当然どこで誰が何をしてどうなったか全部分かっているわけですから、「翁の仇ね。はいはい」となるわけですが、
御頭は現場にいたものの、剣心に負けてひっくり返ってますから。
「前に進めぬ」って倒れたあと、すぐに気を失ったわけではなかったんだなあ、と本当に今更思いました。
ぶっ倒れたあとも話だけは聞いてたのか。
ここで出てくるのが聴覚のすごさですね。御庭番だから耳がいい…という設定も勿論生かされてのアレなのかもしれませんが、そうじゃなくて、普通に人間としての聴覚。
人間、最期まで残る感覚って聴覚らしいじゃないですか。
だからあのあと、ふうっと気が遠くなっていくなかで、きっと御頭は音だけは聞けていたんだろうなあ。なんて。
何が聞こえたんでしょう。
②御頭は涙目
これは色々考えられちゃってだめですよね…さいこう……
操が「あなたには、生きてもらうわ」と言い放ったあと、あのひと、ぐうっと涙目になって目を逸らすじゃないですか。
あれが堪らなくて蒼操にハマったんですけど。
御頭はあの一瞬で何を考えたんだろうなあ、と初心に返ってみました。
まずね? 読書感想文スタイルで考えるわけです。
もしも自分だったらどうするか・どう思うか。
で、考える。もしも私が御頭と同じような立場に立たされたら。たとえば学校や会社や、を、も~~~どうでもいい!学歴とか職歴とかどうでもいい!世間体!?知らない!いいんだ!どーーにでもなっちまえ~~~!! と思い詰めて、辞めることにして、その手続きの最中に、
「あなたには辞めないでもらうわ。(会社・学校に)入れなかった人のぶんも、(会社・学校を)辞めていった人らのぶんも」
と言われたら、
なんでよ! なんで他の人は辞めてもよくて私はだめなんだよ!
どうして辞めさせてくれないんだ! もういいじゃん! 辞めたいんだよ! どうして他の人のぶんを!私が! 誰か他にもいるだろ!
と思うなあって。
思うけど、
「誰か他にも」いなくて(ということが自分で分かっていて)、
「入れなかった」「辞めていった人ら」が自分にとってすごく大事な人だったり、負い目がある相手だったら、
ちょっと考えちゃうなあって。
うーん。
こないだリサイクルショップで初めて「剣心華伝」を見つけました。
持ち合わせがなかったので買えなかったのですが、御頭とみさちゃんのページだけしっかり見て、そこに、「蒼紫は精神的に弱いやつ。自分で『自分は間違ってる』と分かってるけど、自分を止めることができない」みたいに書いてあったのを見て、
ああ、御頭は、遅れて来た反抗期みたいなもんかなあ、と思いました。
分かってるわけですよ。自分が言ってること・やってることが間違ってることは。それでも認めたくなくて、「いーじゃん! 別にさあ!」と暴れたくなって、でもたまにふと我に返って、「俺って…」と思ったりするんだけど、「俺って間違ってるよな」「俺って今すごい幼いよな」と考えるとぐわ~~っとなっちゃう。それは耐えられないし、もうあれこれ考えることも億劫だから、やっぱり駄々をこね続けちゃう。
本当は、いいんだよ、って優しくしてほしいんだけど。まだその優しさに縋りたいとは思えない。優しくされたら終わりとか思ってそう。
分かる気がするなあ。ちょっとだけ。
こんなこと言ったら操にも頭にも御頭ファンの方々にもひっぱたかれそうですが、どちらかというと私は、操よりは御頭の思考に近いかもしれない。若干御頭のほうが分かる。気がします。なんとなくですけど。
ぐわ~~ってなんだ。
③操の幼いわけ
これはこのあいだと同じように、書き殴ったメモをそのまま打ちますね。
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(「あなたには~」という発言があったあと)
これからみさちゃんが
原作通りの明るさになってほしいとは思わない
タオはタオのテンションのままでいてほしい
みさおがテンション高くて子どもっぽいのは
御頭のために「敢えて」というのが持論
御頭があまりに考えこんじゃってて
ふさぎ込んでて ただでさえ低いテンションがさらに低くなっちゃって
その御頭にちょっとでも元気出してほしいから
御頭に会うのが久々すぎて
自分自身もどうしたらいいか分からなかったから
自分が子どもでいれば
御頭は「しょーがないな、みさちゃんはまだちっちゃいもんね」と
色々やってくれる(御頭をコキ使うわけではない)し
みさちゃんが何をしても「みさちゃんは子どもだからなあ」と
和んでくれるし
「みさちゃんがその態度なら、俺は昔のように接すればいいのかな。
こんな感じかな。あ、みさちゃん喜んだ。よかった」と、こう、
コミュ力を取り戻していってくれるのでは
そういうことを 操は無意識に悟ったのでは
ーーーーーー
見ながら手を動かしていたから、御頭の思考の部分も「みさちゃん」と書かれています。シュール。
見ていて新たな発見…というわけでもないかなあ。前々から勝手にですが、操が幼いのは「敢えて」だと思っていました。入りが実写だったからかな。
女の子って、男の子よりもずっと大人びてるじゃないですか。
加えて操は周りに年上しかいない(江戸・葵屋含め)中で育ってるじゃないですか。
酸いも甘いもとまでは言いませんが、多分ね、操って存外大人っぽい気がするんです。個人の希望ではありますが、大人っぽい気がするんです。同年代よりも。
そりゃ同年代よりも腕っぷし強くて短気で幼児体型かもしれないけど、心までそうだったら、きっと御頭のことをずっと好きでいるなんて無理ですって。
しかもあんな状態になって帰ってくるんですよ。
私なら無理です。
操はきっと、精神面では、常に蒼紫の上にいる、と思っています。
なんて言ったらいいのかな。
例えば京都編が終わってすぐあたりの操は、精神レベル90くらいだとします。御頭は24くらい。低っ。
で、操は悟るわけです。このまま90の位置から24に話しかけても多分聞いてもらえないなと。偉そうに聞こえちゃうなと。ただでさえ御頭との間には10歳の差があって、御頭はズタボロに傷ついてる状況だから。
じゃあ、と操が階段をだああーーーっと駆け下りて、レベル13くらいに降りてくるわけです。
そしたら御頭は、操を見上げるんじゃなくて、見下ろすスタイルになります。
ね、まるで十年前、あたしがちっちゃいころみたいでしょ。
懐かしいね。思い出すね。あのとき蒼紫さま、こんなふうに優しくしてくれたよね。覚えてる?
と、操のほうから、御頭を立てる…じゃないですが、御頭がどう動いたらいいかを教えてくれる、みたいな。
即興の芝居で、舞台にぽんとほっぽり出されて「??」と戸惑っている御頭に、「蒼紫さま、あたしジュリエットやるから!」と先攻を宣言するような感じ?
そういうことを、操は無意識にできちゃう感じ?
お年寄りのリハビリみたいだな。
そういう献身的で大人っぽい操が好きよ、という趣味の話です。
操は母性の塊なのだ。
なーんてね。
実写の蒼紫vs剣心を見ていて一番つらいのは、刺さったままの鞘だったりします。
某ゲームで「鞘を投げ捨てるのは決死の覚悟の証」みたいなセリフがあって、
見るたびにそれを思い出します。
墓標のつもりか。御頭。
なーんてね。