monaho

monahoって、エスペラントで、僧侶の意味なんですって。

「僕らの生まれた日」「Two of you」

 おい! おれは一ヶ月もブログを書いてないのか?!Σ(゚Д゚)

 一体この一ヶ月、なにをしていたんだ……思い出せない……神谷道場物語を読んで……グレイテスト・ショーマンを観ていたことしか……(それだけだよ)

 更新がなかったにも関わらず、monahoにお越しくださっていた方々、本当にありがとうございます。うれしい。

 

 さてさて、

 随分間が空いてしまいましたが、あとがきです。

 pixivに、「僕らの生まれた日」「Two of you」をアップしました。

 チャン&エン兄弟と、フランク・レンティーニのバースデイ話。

 今回は2本立てでお送りします。

 

 例によってねたばれ含みますので、お話を未読の方は、ぜひお話から先にお読みくださいなー!

 

 それではボタンから!

 

①「僕らの生まれた日」

 こちらは映画「グレイテスト・ショーマン」より、チャン&エン兄弟のお誕生日のお話です。

 二人については、もう何度か記事を書いていますが、彼らは実在した兄弟。

 しかも、体のくっついた双子を指す、「シャム双生児」という名前の元ネタになった人物。そのレベルで有名。

 実在で、かつそこそこ有名ということは、ねえ、

 あるんですね~~。ウィキペディア記事という名の神器が!

 

 ウィキペディア先生と、他数件のサイト、本によると、

 彼らのお誕生日は5月11日なのだそう。

 (生まれた年については、なぜかバラつきがあります……諸説あるんだねっ)

 それを知ったのが4月半ばだったかな。

 誕生日がある。ならば、祝わないわけにはいかないでしょう! ……ということで、こつこつ制作を開始しました。

 

 二人のお誕生日……どうやってお祝いしよう……と考えていて、慶はふと、あることに気づきました。

 お誕生日のお祝い。

 お誕生日おめでとう。

 私にとっては、誕生日ってめでたいもので、「お誕生日」と「おめでとう」は絶対にセットだと思っていたけれど、

 二人はこれまで、自分たちの生まれた日を、お祝いされたことがあるのだろうか。

 

 これは個人的な設定ですが、

 二人は小さいころ、お母さんの方針で、外へ出たことがありませんでした。そんでもって、当時のお母さんに言わせれば、チャンとエンは「もとはといえば」でした。(詳細は→「MONSTER」/「慶」の小説 [pixiv]

 そこにはお母さんの複雑な胸中があったのだとは思いますが、

 いずれにせよ、チャンとエンの親にとって、二人は望んだとおりの子どもではなかったわけです。だって、くっついているのだから。自分の子どもが、まさか体のくっついた双子だなんて、思わないでしょう。

 

 お母さんにとって、二人の誕生日は、二人が「生まれた日」ではなく、「生まれてきてしまった日」なのかなあ。

 

 もしそうだとしたら、二人の誕生日って、お祝いするものじゃないんだろうなあ。

 そんな余裕もないだろうなあ。

 

 そうしたらチャンとエンは、自分たちの誕生日を知らないかもしれない。

 他人から「お誕生日おめでとう」なんて、一度も言われたことがないかもしれない。

 

 (;o;)

 

 二人だけじゃなくて、もしかしたら他の団員達もそうかもしれない。レティによれば、「母親からも疎まれて、存在すら隠されていた」らしいですから。

 そんなの悲しすぎるよなあ……と自分で思いつつも、「なら、二人が人生で初めて人から誕生日をお祝いされる話にしよう! 思いっきりおめでとうって言ってあげよう!」と、サプライズパーティの計画を立てました。イエーイ!ドッキリ!

 

 呑気に休日をスタートさせようとしている双子を、急襲。脅迫。誘拐。

 さらに目隠し。せっつく。爆竹。ハッピーバースデー!╰(*´︶`*)╯

 かわいい絵文字をコピペしてきても、手段が荒いのが隠し切れませんね٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

 

 手荒なのはともかく(おい)、二人にとって5月11日が、いい意味で「忘れもしない」日になってくれればいいなあ、という気持ちを込めました。

 生まれてきてくれてありがとう。すき!

 

 

 

②「Two of you」

 こちらは3本足の紳士、フランク・レンティーニの誕生日話。5月18日

 彼をメインで書くのは初めてだったので、どこから書いたものか、色々と悩みました。いつものように端切れ部分が2、3個……どれも気に入ってるんだけどなあ。追々「つめつめ」としてアップします。

 なにが難しいって、彼を騙すことです。

 あのね、チャンエンは、比較的簡単にいったんです。私が急襲したわけじゃないですけど、比較的簡単に連れ去れたし、比較的簡単にビックリしてくれたんです。私が急襲したわけじゃないんですけど。

 

 でもね、フランク、彼はね、

 たとえばチャンエンと同じように、いきなり爆竹鳴らして「ハッピーバースデー!」って言ったとしても、

 「いや驚いた。これは誰が用意してくれたのかね? ああ君らか。嬉しいよ、グラツィエ(余裕の微笑)

 みたいに流されてしまいそうだし、

 チャンエンみたいにいきなり家に押しかけて「ハッピーバースデー!」って言ったとしても、

 「何事かと思えば君たちか。わざわざここまで祝いに来てくれたのだな。ワイン? いいね。上がりなさい。一緒に飲もう(余裕の微笑)

 みたいに流されてしまいそう。

 

 私の乏しいアイディア力では、とにかく、彼をドッキリに引っかけられない!

 ((((((((゚Д゚;)))))

 

 一応色々考えてはいたんだよ、という証拠写真↓ 

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 なかなかいいネタ浮かばないなあ……

 

 そこで、いっそバラしちまえよ、という悪魔の声が聞こえました。右側の2枚目の画像の下半分くらいで。

 それに従順に従った結果がこちらです。ハハ。

 

 フランクの3本目の足は、彼の兄弟の足なのだそうです。

 本当ならフランクは双子だったんだけど、どういうわけか、体がフランクに結合(というか、吸収)されてしまったのだとか。

 そのことをフランクが知っていたとしたら、

 彼はきっと優しいから、兄弟のお誕生日だって、お祝いしたいだろうな。

 自分だけじゃなくて、ここに兄弟もいるんだよ、って、思ってるだろうな。

 なーんてことを考えました。

 お裁縫に励むチャンエンとフランクがここで書けました。よかった。

 

 ネタ探しの途中でイタリア式誕生日の過ごし方を見つけたのですが、イタリアって国はすごいですね!

 上のメモにもありますが、まずイタリアでは、自分の誕生日は自分でお祝いするものなのだそうです。サプライズパーティとかないんだって。パーティのセッティングは全部自分で、費用も自分持ち、友だちを招待するのも自分の責任。だから、「〇月〇日が私の誕生日で、その日に家でパーティするから来てね」と宣伝しとかないと、誰も誕生日をお祝いしてくれないそう!ピャー!

 

 さらにイタリア人には、2回誕生日があるんだって。

 イタリアには今日は聖〇〇の日、みたいに、(ほぼ?)毎日「聖人の日」なるものがあるそうなんです。で、聖人にちなんだ名前の人も多いんだとか。

 なので、自分の名前のもとになっている「聖人の日」を、自分の誕生日と同じように祝うのだとか。伝わるかな?

 例えばフランク(本名Franciesco、フランチェスコ)なら、「アッシジの聖フランチェスコ」という人にちなんだ名前なので、アッシジの聖フランチェスコの日が、彼の第二のお誕生日。というシステム。……うーん、異国!

 

 あとあと、誕生日の人の耳を、その人の年齢のぶんだけ引っ張るという慣習も……日本の節分みたいなことでしょうか。私落花生食べられませんけども。

 

 散々イタリアっぽいことを調べたのに、結局作中では、ひとつも使いませんでした。トホホ。毎度のことです。ハハハ。

 

 

 イーーーージョッッ!!(c:厚切りジェイソン

 あとがきはため込むものではありませんね……(˘ω˘)

 次は溜めずに更新しに来ます。予定!

 

 (グレショを書くときには、常に翻訳っぽい文体になるよう気を配っています~。地味にね。あのちょっと回りくどい、日本語の小説なら使わないような言い回しが、どうにも好きなんですわ。

 今後もそういうスタイルで貫こうかと思います~~。

 フランクのは、彼の一人称だから、またちょっと違った感じに……お遊びの範囲ですが、和ものである蒼操とは違う雰囲気が出るように意識したりしてます。伝わるかなあ。どきどき。)