monaho

monahoって、エスペラントで、僧侶の意味なんですって。

「生きてゆくならあなたのとなり」

 pixivに、「生きてゆくならあなたのとなり」をアップしました。

 蒼操リクエスト企画・第8弾、とうとう最終回です~!

 「うっかりお見合いOKしちゃった操と、それを聞いて嘘!?となる御頭」 By マキシさん

 

 真夏に秋のお話。涼しい風を感じたいと思いながら書きました。

 有終の美を飾れたか…どうかは置いておいて、さて、以下あとがきです。

 

 ねたばれ含みますので、先に本編を読んでいただいたほうが無難かと思います~。

 

 昨年9月に急遽立ち上げたこの企画、

 今作でついについにラストとなります~!! ヒャアア~~!

 

 リク主のマキシさん、素敵なリクエストをありがとうございました~!

 ブログでコメントしていただいたリクエストでした。お見合い、というのがキーワードで、これは色々と挑戦しがいがあるぞ!と意気込んでいました…が、ラストになってしまって申し訳ありません(;;) お待たせしました。

 蒼操は明治時代の人ですから、お見合いってきっとメジャー、というか恋愛結婚のほうが珍しい時代だったのじゃないかなと思います。(下調べが足りない)

 ですので既にそうそうたる方々が蒼操×見合いでお話を書いてらっしゃいますよね。その素敵な小説を読みあさりつつ、今までにないお見合いってどんなかな、と考えていました。

 そして慶は気づきました。

 操が見合い相手に気に入られちゃうことはあっても、「お前はない。ないわ」と突っぱねられるところは見たことがないと。

 

 そうして出来上がったのが栄介さん。名字はまだありません。大阪の商家の長男坊だそうです。

 (例によって私は関西出身ではないので、大阪弁はネイティブではありません。あたたかく見逃してください。)

 栄介さんは操を見るなり「見合いやめよう」と言ってきます。しかも、見合いを申し込んできておいて、「君とは結婚する気あらへんし」とのたまいます。

 なんてことだ! 明治時代に「結婚」という言葉はあったのか!?(下調べが足りない)

 栄介さんは「とにかく操には一切興味がないキャラ」という、とても大雑把な、かつとても堅固なイメージのもとに作られました。このイメージはストーリーを考える前からあったので、逆に栄介さんを軸に「生きてゆくなら~」ができたと言っても過言ではないかも。

 

 彼が、まあ、操に色々言ってくれて、操が改めて御頭への好きを確認するわけです。

 栄介さんは七塚に次ぐ書きやすさでした。サブキャラを作るときは、「なんとな~くこういう立ち位置」といったポジションから考えることが多いのですが、栄介は前述の通り「操に興味のない人」という柱があったので、それで動かしやすかったのでしょうか。キャラ作りって難しいなあ!

 見合い話に限らず、操がここまで興味を持たれないのを書くのは初めて? かと思います。操に興味がないサブキャラ…でいうと、故・宇治川吉房氏がいますが、彼の「興味ない」と栄介さんの「興味ない」は別な気がします。宇治川はなんだかんだで興味持ってそう。

 

 サブキャラといえば、このお話にはもう二人出てきていますが(倉本親子)、栄介さんのおかげですっかり影が薄…なってしまました……

 倉本さんの奥さんも必要なポジションだったのですが。栄介さん強すぎる。

 

 さて、

 今回のお話の裏テーマは、蒼操プロポーズでした。

 振り返ってみると、偶然+興味の傾きにより、最近はウェディング蒼操を書くことが多かったのでした。「ドント・セイ・ノー」に始まり、「いつかの話」があって、結婚式・祝言のことをやたら調べまくる日々…

 「いつかの話」では祝言を書いたけれど、その祝言を挙げるためには、求婚してもらわにゃいかん。

 なんてったって、企画の最後ですし。

 プロポーズで終わるというのも素敵かなと。

 思いまして。

 

 蒼紫にプロポーズさせるには、当然ですが、彼が操のことを好きにならないといけませんよね。

 で、ここで初めての壁にぶち当たりました。

 原作通りの御頭は、いつ、どうやって、操を女の子(恋愛対象)として見てくれるのか?

 考えてみれば、私、明治時代のお話を書くときは、大体くっつき済み(祝言前/後、娘生まれる前/後くらい、という区別はありますが)の設定にしていたんですよね。くっつくまえの蒼操ってあまり書いた覚えがなくて、くっついてない蒼操をくっつける作業は、明治時代では初。

 現パロなら御頭のほうに多少融通を利かせて、ちょっとぶっとんだことを言わせたりやらせたりして(しまって)いますが、原作沿いだとそうはいきません。

 なんてったって過去持ちですから。

 子供の頃から面倒を見ているとゆー分厚すぎる壁がありますから。

 

 その壁を乗り越えるきっかけを作らなければ。

 悩む慶。

 どこかによいネタはないものか。

 

 「53. 蒼紫が操を好きだと気づくのはいつ頃?
  葵屋に帰ってきて、気持ちも落ち着いて、ふと夕方散歩に行ったときとか
 どうですか。みさちゃんがえらい綺麗に見えちゃったりして。」

                    By 「ねごと」/「慶」の小説 [pixiv]

 

 に…

 2016年5月の慶!!!!!

 

 というわけで、「ねごと」2ページ目の「蒼操スキーに100の質問」からまるっと貰ってきました。

 このシチュエーションはいいなあ、と、ずっと頭にはあったのですが、御頭が操に告白するシーンを書くことがなかなかなくて、使えずにいたのです。
 それをここでようやく引っ張ってくることができました。

  よかった~。

 

 御頭のヘタレ具合にはちょっと目をつぶっていただいて、

 操を恋愛対象として見ること、きっとすごく難しいことだと思うんですが、でもそのときが来たらコロッといってしまう気がするなあと思って書いていました。

 人は、モノでも人でも、見たいように見るんですって。そう言われてみれば、私自身もアニメや漫画の都合の悪いところはガン無視したことがあるし、御頭が何か喋るだけで「これ絶対みさちゃんのこと考えてるからだよね!!!」と思うし、わりと経験があります。

 で、御頭も多分そうなんじゃないの、と思いました。

 というか、操が敢えて子どもっぽく振る舞っているから「操はまだ子ども。かわいい」と思わされているのでは。(完全に持論です)

 それが、ちょっとしたきっかけで、うわっ、操って、めっちゃ可愛い子じゃん!!!となってくれやしないかなあと。

 思ったりして。

 このへんまだまだ上手く言えないので、本編を読んで察していただけると嬉しいです。というか、あくまで個人の一見解です。

 

 なんでもいいから、蒼操、幸せになれ。誰よりも幸せになれ。

 

 うん。

 言いたいのはそれだけです。

 それを言いたくて3万字書きました。

 

 その機会をくださったマキシさま、本当にありがとうございました。

 ついについに「蒼操リクエスト企画」すべてのリクエストを消化することができました!ヽ(〃'▽'〃)ノ

 それぞれのリクエストに関する感謝の気持ちなどは別記事で改めて書かせていただきます。(予定)

 

 結局半年がかりになったこの企画、最後までおつきあいくださってありがとうございました!

 これからも蒼操で活動予定ですので、よろしくお願いします。

 現段階で次に書きたいネタが4つくらい溜まっているので徐々に消化します。