monaho

monahoって、エスペラントで、僧侶の意味なんですって。

今週の真田丸と15日

 さ~て今週の真田丸は??

 秀吉が亡くなったあとの武士のゴタゴタがテーマでしたね~。石田が筆頭に五大老やらなにやら…権力を分散させないための合議制、というのはその通りですよね。まあ、大体の多数決って上手くいきませんが…徳川こわい。

 改めて秀吉の存在、というか、ひとり絶対的な力を持った人間がいること、の大きさが分かる回でした。

 あとあれだ、上杉! 真田丸の上杉すっごい好きです。かねたんイイ声してるしな。そして遠藤憲一…ナイスキャスティングだ……

 信繁が「頼みます!」って来たときにはすんごい力強く頷いてたくせに、いざとなるとウィスパーボイスなうえに「…そんな気がする……」ってオイ! なんだよ! やっぱりな! かわいいんだよ! と思って見てました。かねたんと一緒に溜め息つけたから満足。

 それから石田。三成。どんなドラマでも石田は友だちのいないスゲエ嫌な奴、というキャラにされていますが、真田丸はちょっと違いますよね。もちろん主人公がそっち寄りということもあるんでしょうけど、なんというか、一生懸命さが全力で空回りしてるような、俺がしっかりしなきゃ!と張り切りすぎてるのが完璧に空回りしてるような。

 責任感に押しつぶされそうになってるんじゃないかな…と、ダメ男に引っかかる私のレーダーが告げています。そういうとこ嫌いじゃないよ。

 大河は歴史ものだから結末は見えています。でも、そこに至るまでが、ね、ほんと、真田丸は楽しいなあ。

 

さて

 今日は15日ですね。昨日体調崩してたので今朝気づきましたが、終戦記念日です。

 昨日は「日本のいちばん長い日」やってたんですよね。あれは映画は観れなかったのですが、原作の小説は読みました。淡々と語られるクーデターのお話です。ほんとに淡々としているので、物語自体は切迫しているのに、しっかり読んでいないと置いていかれる本だったなと思い出しました。

 恥ずかしながら、私は高校1年まで、「零戦」がなんなのかを知りませんでした。

 聞いたことはあるけど、戦争中のいつかの戦乱の名前かな? だって「戦」ってついてるし。と思っていました。

 それからそれから、戦時中の軍人は、みんな死を恐れてなんかいないものだと思っていました。だってテレビの特集で出てくる彼らの遺書には、どこにも「死ぬのが怖い」だなんて書いていないし。

 中学校の歴史の時間に、もちろん戦争の話も出てきました。太平洋戦争だけじゃなく、第一次世界大戦も、日中戦争日露戦争や、歴史上の主な戦争は授業で取り上げられます。だから、高校1年の私は、テストに出るような人名や言葉は知っていました。

 でも、その時の人々がどんなふうに思っていたのか、軍人はどんなふうに思っていたのか、彼らはどんな人だったのか、までは、さすがに教えてくれません。先生にもよるかもしれませんが。

 きっかけは某アニメだったのですが、それをきっかけに戦争についてすごく考える時期がありました。高校3年間がそれに当たります。それで初めて、少しずつ戦争のことが分かってきました。零戦とはなんなのか。特攻ってなんだったのか。戦艦はどうだったのか。陸軍は。海軍は。沖縄のこと。回天と桜花。人間魚雷の名前です。

 なんていうか、学校で教えられることに範囲があるのは当然ですよね。そりゃそうです。カリキュラムってものがありますからね。

 だからもう、そこから先は個人の領域。知ろうと思わなければ分からないし、調べなければ知らないままになってしまう。

 知らないままでいることもできるけど、でも、それじゃああんまりです。

 だって現実に起こったことだし。自分の国のことだし。

 今でいうところの高校生が、飛行機乗って、魚雷に乗って、突っ込んでいくんですよ。怖くないとか、そんなはずないですよね。人対人なんだから、敵味方であっても、お互い怖くないわけがないよね。罪悪感がないわけないよね。そういう、なんというか、「人間」の部分に、いろんな本を読んで初めて気づけました。ちょっと考えれば分かることなんですけどね。人間だもの。

 ちょっとずつでいいから、もう少し色々知りたいな、と思います。政治や理念や、そういうのがどうこう言いたいわけではなくて、ただ無関心になりすぎちゃダメだよなあと思うのです。

 うん。

 うわ~長々語った……

 

 余談っぽくなりますが、私にはなぜだか忘れられない映画?ドラマ?のワンシーンがあります。

 男の人が海で、海藻かなにかに引っかかっちゃって、溺れかけているんです。懸命にもがいて海面に上がろうとするけど、でも上がれなくて、場面が切り替わる。今度は狭いところで何かを操縦している男の人。すごく必死な表情をしていて、段々と顔がズームで映されていく……というシーン。

 なんの話だかは全然分からないけれど、そのシーンだけ、妙に忘れられずにいました。ずっと。

 ある小説の実写だったようです。それがこの話だったのか! とようやく結びついたのも、戦争のことを調べだしたときでした。