monaho

monahoって、エスペラントで、僧侶の意味なんですって。

坊主erっぽいこと「道元」

 坊主er(ぼうざー)とは、高校時代の友人が、坊主が好きすぎる私に向かって命名してくれた二つ名です。erを比較級と捉えて、坊主ist(最上級)とすることもできます。かっこいいぜ。

 そんな坊主er慶は、伊達にアイコンを坊主一色にしているわけではありません。

 仏教がとっても好きです。教えそのものもそうだけれど、いろんな開祖さまたちの逸話とか、超おもしろいです。

 ようやく時間もできたことだし、今日は曹洞宗道元さまについて語ります。

 重ね重ね書いておくと逆に怪しまれそうですが、ほんとに、宗教団体とは一切なんの関係もありませんよ。なのでこの記事も勧誘とかじゃないです。特定の宗教団体を支持や批判しているわけではありません。ただただ萌えを語っているだけです待って逃げないで!!!!

 

※史実には諸説ございます。ふーんそうなんだ、というノリでお読みください。

 お花も食べちゃうよ・道元

 道元曹洞宗の開祖さまです。中学校の歴史の教科書に載ってますね。あの頃はテストに出るからといって暗記していましたが、中学生の私には禅宗が紛らわしくっていやでした(笑) 曹洞宗? 臨済宗? 道元? 栄西? どれ? だれ? みたいな。

 曹洞宗の教えは只管打坐といって、要するに座禅一択!ということですね。御託はいいから座れと。座禅を組めと。道元はこの教えを中国から日本に持って帰ってきた人です。だから正確には開祖ではないんですが、ま、日本で曹洞宗広めたのは道元ですから…

 そんな道元、生まれは京都の結構位の高い家です。おぼっちゃま。

 けれど早くに両親を亡くし、世の無常を悟って出家したそうな。で、いろいろ勉強して、宋(当時の中国)にも渡って、曹洞宗を日本に広め、という人生です。ざっくりいうと。

 

 道元さまって、なんかこう、ストイックな印象ありませんか?

 只管打坐の教えなんかまさにそうですよね? ひたすら座れ!って。最初はすごいまじめな印象がありました。でも調べてみたら、結構面白くって。

 

 道元ね、小さい頃から頭よかったんですって。でも両親が亡くなってしまって行くあてがない。そこで叔父さんが登場します。叔父さんは貴族で、道元を養子として引き取ろうと提案するのです。

 しかしそこで素直に「うんわかった」と頷かないのが道元。なんと、その辺に咲いていた花を、その花に群がってる虫ごとむしりとって無言でムシャア! 文字通り無言の抵抗をして断ったらしいっす。

 どんだけ嫌だったんだ。

 

道元さま一筋・懐奘

 道元を語るなら外せないのが懐奘(えじょう)さんです。

 懐奘さんは道元の弟子です。懐奘さんは道元よりも2歳年上です。年上なのに弟子! というのも、懐奘さんはもともと違う宗派のお坊さんだったのですが、「なんか道元っていうすごい坊さんが近々宋から帰ってくるらしいよ」と聞きつけ、「その坊さんがどんくらいの人なのか試したろ」と問答を挑んだところ道元に惨敗。

 懐奘「あなたは私より年下だが素晴らしい人だ。弟子にしてください」

 道元「あっ、あの、ありがたいんですが、私借りぐらしなんで今はちょっと」

 借りぐらしのドウゲンッティ。

 その後道元がお寺を開くと、ようやく懐奘さんは弟子になれます。

 

 懐奘さんのすごいのは、とにかく道元のために一生懸命なところ。

 「正法眼蔵」ってありますよね? 道元の著書として教科書なんかにも出てきます。

 あれは確かに道元の書いた本なのですが、実は今残っている「正法眼蔵」は、すべて懐奘さんが整理・模写したものらしいのです! すげー!

 懐奘さんの著書「正法眼蔵随聞記」は道元の日頃の説法をまとめたものですが、これは夏目漱石に「これ書いた人分かってるわー」(意訳)とまで言わしめた本です。すげー!

 それから、懐奘さんが道元の弟子になる前に在籍(?)していた宗派の人たちが、曹洞宗に改宗しています。たぶん懐奘さんが関わってます。すげー!!!

 プラス、懐奘さんは亡くなる前にこんなことを言ったといいます。

 「自分が死んだら、永平寺2世だからといって道元さまと同じように祀るのはやめてくれ。墓は道元さまの侍者の位置に作って、忌日には私ではなく道元さまのほうに向かって供養しなさい」

 え…懐奘さん!!・゚・(ノД`;)・゚・

 その希望は叶ったようです。よかったね。

 

 で、ここからがウィキペディア読んでて一番どぅぉおおおとなったポイントなのですが、

 

 曹洞宗大本山ってね、永平寺っていうところなんですけど、ここに道元の廟所(要するにお墓)があるんです。一部屋。

 そこの扉はね、いつでもちょっとだけ開けておくんですって。

 懐奘さんが今でも道元にお仕えしているから。

 

 永平寺は毎日見回りの人が巡回してくれているけど、夜中の0時だけは空けているんですって。

 その時間帯は懐奘さんが回ってくれているから。

 

 え…

 

 懐奘さん!!!・゚・(ノД`;)・゚・

 

 いやあ懐奘さんすき。

 気が付いたら道元より懐奘さんの語りのほうが長かった。道元ごめん。

 

 あっ、繰り返しますが、史実には諸説ございます!

 すべての逸話はwikipedia各項を参考にいたしました。へ~そうなんだ~くらいのお気持ちで取っていただけると嬉しいです。